自社製品の安全性を保証!ROHS分析を依頼するには

複数の人

ROHS分析とは?

ROHS分析の依頼方法

欧州連合(EU)地域への輸出などによって有害物質の含有量を検査する必要性がある場合、自ら検査する場合を除き分析機関へ依頼することになります。多数存在する分析機関によって依頼方法に違いはありますが、通常書面注文書郵送(ダウンロードにて注文書出力)による依頼やネット上での依頼によって発注します。その後検査する試料を分析機関へ郵送し結果がでた時点で速報を受けることになります。最終的に分析報告書・請求書を受け取って費用納付を行い完結する流れになります。ROHS分析に必要となる費用は検査群(物質別)によっての違いがあり分析機関によって大きく異なっています。検査群をまとめて分析する場合はセットに含まれる物質の数で数千円から数万円と幅があります。さらに物質一つ一つを個別に精密検査する場合は物質一つにつき数千円の費用が必要になります。どの検査機関においても正確な検査を行っていますが、それぞれに違った特徴や特色がありますので自らしっかりと調べたうえで発注することが望ましくなります。分析依頼をする際に費用や分析にかかる期間など分からないことは事前に相談しておく事でスムーズな依頼分析を行う事ができるでしょう。

ROHS分析の流れ

サンプリングの採取

ROHS分析ははじめに全体を代表する部分などから試料とする物質を平均的に採取します。2g以上の採取を行い均一に混合させたものを試料として使用します。その後前処理として重金属を酸によって溶解し液体にする作業などを行います。

分析・測定の実施

前処理をした試料を使い発光線強度の測定を通じて元素の定量を行うICP発光分光分析法の実施、次にICP質量分析法は質量分析計を使用しプラズマによって生成されたイオンを測定します。最後にエネルギー値の定性、エネルギー強度の測定を用い定量分析を行うため元素にX戦を照射することによって蛍光X線を発生させる蛍光X線分析法を用いた分析を行います。

分析結果の報告書

最後に製品の輸出・輸入国で流通させることができる分析結果の試験報告書を受け取ります。輸入国及び輸出国において規格に対応する試験報告書が求められるので日本適合性認定協会(JAB)のロゴマークが入ったものなどは問題なく輸入国で流通させることができる試験報告書となっています。

分析を依頼する際の注意点

ROHS分析の依頼をする場合に注意しておくことがあります。分析する試料には均質材料と複合材料が存在しており一般的な検査では均質材料を用い特定有害物質の分析をします。複合材料の分析を依頼する場合は事前に相談することが望ましくなってきます。理由として複合材料の場合は均質材料と違い一部溶解ができない場合があり問題が発生することがあります。比較的少ないですが実際に問題が起こったこともある事から依頼する検査機関への事前相談は怠らないようにしましょう。

ROHS分析に関するQ&A

試験報告書はどのくらいでもらえるの?

試験報告書は依頼する分析機関で異なりますが早い検査機関では3日ほどで結果が出て郵送されます。中には数十日必要な分析機関もありますので相談しておきましょう。全ての分析機関でいえることですが急ぐ事を伝えておけば結果が分かり次第報告を受けることができます。

認定機関の報告書でないと受け付けてもらえない?

分析結果の報告書を提出する時にISO/IECなどの認定を求められることがあります。分析終了後に問題の発生がないように提出先の求める試験報告書はどのようなものかしっかり確認しておくことが大切です。おのずと分析機関もそれに沿ったところへの依頼となります。

ROHS分析は自社にも適用される?

ROHS分析は自社への適用はありません。あくまで第三者への販売が目的の製品に限り適用されます。自社で使用する製品はROHS分析の範囲外ですが、自社で使用していた中古品を販売する場合はROHS分析が適用となりますので注意しましょう。

予算に余裕がない場合は?

分析費用を安価で行いたい場合は蛍光X線分析装置を用いたスクリーニング分析(簡易分析)で検査する方法があります。精密分析との違いは定量下限が各項目25mg/kg(ppm)であり問題がない場合はスクリーニング分析法を用いたほうが精密分析と比較して安価に検査することができます

IEC62321って何?

電気電子機器製品内の規制物質の含有量測定手順標準であるIEC62321はROHS分析においての国際標準です。分析フローや特定有害物質の分析方法が規定されており、スクリーニングや精密分析によって検査することになります。

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